トラックドライバーで使えるけん引免許

車両総重量が750kgを超える車両を牽引する場合に必要

トラックドライバーとして仕事をしていくにあたり、取っておくと便利なのが「けん引免許」です。総重量が750kgを超える自走しない車両を牽引する場合、この免許がなければ公道上を走ることができません。トレーラーやタンクローリー、キャリアカーは大型車に分類されるものであれば、大型一種免許とけん引免許の両方を保有してはじめて運転ができるようになります。けん引免許が設けられている理由は、一般的なトラックを運転するときより高い技術が必要になるからです。

なお、事故を起こした車両や故障してしまった車両についてはけん引免許がなくても牽引できますが、これは車両を公道上から退かせて工場などへ搬送することが前提で認められているものです。まったく壊れていない車を勝手に牽引する行為は、法律違反にあたるので注意しましょう。

けん引免許も自動車教習所で取得することができる

けん引免許の取得方法は、他の運転免許とほぼ同じです。運転免許試験場で技能試験と適性検査に合格すれば、種類欄に「け引」と印字された新しい免許証が交付され、指定自動車教習所で教習を受けて卒業すれば、技能試験が免除されて適性検査に合格するだけで免許証が手に入ります。教習所で技能試験免除を目指す場合、入校する教習所選びではけん引免許に対応しているかどうかを忘れずに確認しましょう。

けん引免許の教習は最短12時間ですべて技能教習となっており、スケジュールを調整すれば最短で6日間で卒業し、運転免許試験場での手続きに進めます。はやく取得してしまいたい場合は合宿コースが設けられている教習所が、効率よくけん引免許を取得したい場合は他の区分の自動車免許とセットで取得を目指せるプランが用意されている教習所がおすすめです。

トラックドライバーの転職を考えるなら、給料体系を事前に確認しましょう。長距離トラックの業務は勤務時間が不規則で、みなし残業時間が多いため、残業手当がどのくらいあるかがわかりづらい傾向にあります。